エアコン故障の判定方法


フィルターを洗剤で洗ってください。

きれいに見えても目詰まりしている場合があります。

自動お掃除付きの機種も洗ってください
説明書を読みながらフィルターを外してください。

自動お掃除付き機種はフィルター詰まりが多いです。

コンセントを抜く

5分間程度抜いた後、プラグを差し込んで下さい。
(リセットのため)

冷房(暖房)をONにしてください

冷房 18度  暖房 30度 動作する温度設定にします

10分間の運転行ってください

エアコンの吹き出し口に温度計をかざしてみてください。
もしくは手をかざしてみてください。

正常であれば気温と吹き出しの風の温度差は
10度以上あるはずです。

故障症状  吹き出しの風が冷えてない 暖かくない 



室外機のファンが回っているか?
確認して下さい。

回っていない場合
もう一度、設定温度の確認をして下さい。

気温より低い(高い)設定になっている?
冷房・暖房の設定は間違っていない?

室外機が動かないと冷えません。 (暖まりません)


室外機が動いていない時の主な故障原因


室外機が動いてない時は基本的に室内機でエラーを表示します。
タイマーランプや電源ランプが点滅します。

点滅回数を数え、メーカーやネットで
エラーの内容を調べてみます。

故障部品を直接表すエラーが出る場合と
症状を調べないと故障部品が分からないことがあります。

 室外機の基板の異常
室外機基板

室外機が動いてない時
通信異常・インバーター異常がでる場合は
8割ぐらい、室外基板故障

基板上に異物(ヤモリやムカデ)がないか?
(除去すると直ることも有り。)

ファンや圧縮機の異常はないか?(異常音など)
確認の上、基板の交換をします。

工事の不手際はないか?
(例)VVFケーブルを室外で継いだ場合、
 数年後に通信異常をおこすことが有り。


交換費用(概算) 修理時間 40分程度

基板(13000円) 
工賃(8000円) 程度


 室外機のファンの異常
ファン

室外機のファンが軽く回るか?  ファンは固着していないか?

ファンに異物がはさまってないか?
(ハチの巣や草のつたなどがからまってないか?)

交換費用(概算)

ファンモーター(6000円) 
工賃(8000円) 程度

 室内サーミスタの異常
サーミスタ

サーミスタとは温度を測っている部品です。

サーミスタに異常があると温度感知を正確にできず、
暑くなっても低い温度と測定しエアコンが
作動しないことがあります。

判定方法としては、応急運転(試運転)を行います。
(説明書に載っていることが多い)
(冷房のみしか運転できません)
 本体側のボタンの5秒以上の長押しが多いです。

冷えれば、サーミスタ異常です。

サーミスタ交換の詳細はこちら


交換費用(概算)   所要時間40分程度

サーミスタ(1000円) 
工賃(8000円) 程度

 コンプレッサーの異常
コンプレッサー

室外機からの異常音やブレーカーが落ちる。 (対地絶縁の低下が多い)

冷媒ガスの高圧と低圧の圧力差がでない。(膨張弁故障もあり)

端子間の抵抗値の測定を行います。
(2~3Ω程度 オープン、ショートで不良)

高額の修理となります。
設置後5年以内のサイクル故障はメーカー保証になります
(要メーカーのサービスマンに相談)

冷凍サイクルの故障とは

交換費用(概算)   所要時間3時間程度

コンプレッサー(20000円)
工賃(25000円) 
冷媒ガス(7000円) 程度


室外機が動いているが、冷えない時の主な故障原因


室外機が動いていて、冷えない(暖まらない)場合
冷媒ガスの漏れと室内機(フィルター)の汚れが8割
残り2割が四方弁や膨張弁など少しやっかいな故障です。

室内機ファンの汚れ、目詰まり
エアコンの吹き出し口

室内機のファンの動き、ファンからの風の出方を確認して下さい。

均一に強くでており、風の弱い部分はないか?

設定を強風にして、吹き出し音や冷えを確認する。

風は出ていても風量が足りないことが多いです。
そのため、部屋全体を冷やす能力が低下してしまうのです。

自動お掃除付きエアコンのフィルターは必ず水洗いして下さい

風の出口の奥にファンがあります。
そこの目詰まりが原因です。
エアコンクリーニングが必要になります。


エアコンクリーニングの詳細へ

個人で応急的に掃除する場合は、
ファンを掃除機と歯ブラシで少しずつ掃除してください。
(必ず、コンセントを抜いて行う)

写真でも分かるように ルーバーがあるため、 大変な作業。
ファンを少しずつ回しながらほこりを取ります。


エアコンクリーニング費用

自動お掃除機能付き 18000円

自動お掃除機能無し  8000円 

冷媒ガスの漏れ
室外機ガス漏れ

設置後、2か月以内だとフレア接合部を疑います。
(工事不良のため設置業者の対応になります。)

それ以上経過後は室内機の熱交換器からの漏れが多いです。

ガスが減少すると、室外機の出口や室内機などで凍結します。
水漏れの原因になることもあります。

ガス漏れの具合にもよるのですが、ガスチャージすると
夏シーズンぐらいは冷えることも多いです。

ただし、ガス漏れはとまってないので 再度、チャージが必要になります。

室内機のガス漏れは 漏れが少ない場合も多く、
ガス漏れ判定も難しくなります。

5年以内のガス減少が生じた場合で、
原因が不明の場合は、
メーカーに室内機の熱交換器の交換の要否を
聞いてみてもいいかもしれません。


熱交換器からのガス漏れはサイクル故障のため
基本的に5年の保障があります。


交換費用(概算)(熱交換器交換の場合)

熱交換器(20000円)
工賃(20000円) 
冷媒ガス(8000円) 程度

 四方弁回路、電磁膨張弁異常

四方弁本体
(本体内部の様子 白い部分が左右に動きます。)
ガスの流れを変え、冷房と暖房を切り替えます


これが壊れると冷房にしても熱い風がでたり、
暖房にしても冷たい風がでてきたりします。

コイルで動くのですが、ときおり本体側が壊れることもあります。

四方弁をこつこつ叩くと一時的に直ることもあります。
(内部の白い部品の固着です。5年以内なら交換をしてもらうこと)

同様の部品に電磁膨張弁があります。
ガスの流れを絞り、減圧する部品です。
膨張弁の故障では、高圧と低圧の圧力差が少なくなるが多いです。
全閉、全開での故障もあります。

コンプレッサーの故障との違いは分かりづらいです。
(異音などで判断)

膨張弁の故障診断へ

本体側はサイクル部品になるので基本、5年保証ですが
コイル・基板は電子部品でメーカー1年保証です。

交換費用(概算)

四方弁コイル(4000円)
工賃(8000円) 程度

四方弁本体故障の場合

四方弁本体(3000円)
工賃(20000円)
ガス(8000円)程度